たぬき蕎麦500円、しっぽく700円、
天ぷらうどん850円、親子丼800円・・・・・・・・。
あっ! あまりの難問に、
思わず近所のそば屋のお品書きを
書き写してしまいました。
いきなり、美術史上最大の難問についてのお問い合わせですか。
よく図書館の玄関などに「ミロのヴィーナス」の像がありますよね。
あの有名な彫刻は、別名「メーロス島のアフロディーテ」とも呼ばれています。
これは「瀕死のガラティア人」の彫像などとならぶギリシア彫刻の傑作で、
現在、ルーブル美術館に・・・・・・・・。
えっ?そんなことは高校の世界史でやって知ってるって?
そうですね、ご質問はこんなことではないのですよね。
う〜ん。困りました。「ミロのヴィーナス」には、
現在確かに両腕がありません。
もちろん昔はあったのでしょうが
(ただし、ヴィーナスの両手はすでにローマ時代には失われていたそうです)、
その両腕は何をしていたのでしょうか?
これは、美術史上最大の難問の一つと言われた謎です。
このテの難問の謎解きをするには
「歴史的想像力」をフル稼働して
考えなければならないと思います。
例えば、合理的に考えれば、Aという戦略を採ることがベストなのに、
にもかかわらず、その企業の経営者はBという戦略を採用したのはなぜか?、
なんて問題を考える時に、この「歴史的想像力」が必要なのです。
つまり、具体的には、自分がその経営者で、
そのシチュエーションに置かれたらどう行動するかを虚心に
想像してみるということですよね。
では「ミロのヴィーナス」の両手の問題に関して、
この「歴史的想像力」を応用してみましょう。
多くの研究者が文献や史料を使って長年研究した結果、
「ヴィーナス」の左手は、アダムがかじった林檎を篭に入れて
捧げ持っていたことが明らかにされてきており、
これがオーソドックスな説となっています。
でも、右手は何をしていたのかは、いまもって解明されていません。
では、右手は何をしていたのでしょうか?
ここで「歴史的想像力」の登場です。
さあ、あなたはお風呂上がりです。
ベッド・シーツがベストですが、なければバスタオルでいいでしょう。
それを火照った身体に巻きつけます。
林檎の入った篭はおそらく手元にはないでしょうから、
左手には洗濯物の入った脱衣篭を持ちましょう。
即席「ミロのヴィーナス」の誕生です。
多少ナルシスっぽい気分になってきた時
(バカバカしい気分になることも多いでしょうが)、
何ということでしょう。
きつく結んでおいたはずのバスタオルがほどけてきてしまいました。
ハラリ・・・・・・・。
その時あなたならどうしますか?
多くの研究者が挑み、いまだに解明されない謎・
「ヴィーナス」の右手は何をしていたか?
でも、「歴史的想像力」を駆使できたあなたにはもうわかったでしょう?
そうです。「ヴィーナス」の右手は、
ずり落ちそうになる衣を押さえていた
に決まってますよね。
ご質問にあった「実はとんでもないことをしていた」というのは
どんなことなのか、 個人的には大変興味がありますが、
正解はこんなところではないでしょうか。
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